コンプトン散乱
時間軸が前後しているかもしれないが,光量子仮説とその実証について.
アイシュタインの初期の論文,光電効果について.発表当初,この考えは広く受け入れられることは無かったようだ.
ミリカン,コンプトンの実験を経て,ようやくアインシュタインの説が支持されるようになる.
ミリカンはNaの板に光を当て,1.82eVを超える光で電子が飛び出してくることを確認した.また,出て来る光電子の運動エネルギーと振動数のプロットから,プランク定数も[Js]と見積もっている.
コンプトンは,エネルギー・運動量保存則と特殊相対性理論を合わせることで,照射X線の波長が,入射光より散乱X線の方が長いことの説明を行った.
は入射光,は散乱光の波長である.