応援いただけましたら励みになります(・ω・)ノシ       にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ

黒体放射③~レイリー=ジーンズの放射式~

前回、黒体放射(空洞放射とも呼ぶ。炉の中の空洞だから)のモードについて勉強しました。

{2L}{2}はなんじゃらほい、で引っかかってたけど、
定在波なんだから、壁に向かっていく波と壁で反射して返ってくる波で距離{\times 2}なんだよ、というもんだいちゅ。

炉の中の電磁波に関する情報をまとめます。


振動モード{\mathcal{M}}と波長{\lambda}の関係は、

{\lambda=\displaystyle\frac{2L}{\mathcal{M}}\ \ \ \mathcal{M}=1,2,\dots}

波数ベクトル{k}は、

{k=\displaystyle\frac{2\pi}{\lambda}=\frac{\pi\mathcal{M}}{L}}

3次元に拡張、

{\mathbf{k}=\sqrt{k_{x}^{2}+k_{y}^{2}+k_{z}^{2}}=\displaystyle\frac{\pi\mathcal{M}}{L}}

これぞ波数ベクトルってやつですな。
式を見るからに、球の公式にそっくり
っていうか、球なんですね。

ここで、波数{k}{x,y,z}軸にとった仮想空間、「波数空間{k}空間でもよくね?)」という考え方を導入するよ。
わたしたちが普段生活している空間(「実空間」というよ)ではない、特殊な空間なので、すんなり「あ、そうなってるんだ」とならなくって、今まさに苦労中(;ω;

さておき、モードはマイナスにはならないので、半径{\mathcal{M}}の球の、全軸正の範囲内だけ考えれば良いのです。
よって考える系は

{\mathcal{M}_{x}>0,\ \mathcal{M}_{y}>0,\ \mathcal{M}_{z}>0}

f:id:morio_roji1111:20180503191337p:plain

図、いつも「間違ってるって言われたらどうしよう」って緊張しながら貼ってます。
いいかげんにならないように、一生懸命頑張って考えはするんだどもな。

今回考える空間は、この球の{\frac{1}{8}}の部分だよ。


さて。
放射強度を得るために、考える系の振動モードの総数{N}を計算しましょう。


光は進行方向に対して垂直に振動する横波、かつ偏光による2自由度を持つので、

{N=2_{偏光の自由度}\times\left(\displaystyle\frac{1}{8}\times\frac{4}{3}\pi \mathcal{M}^{3}\right)_{球の座標が正の部分}}

ここで、波数もしくはモード数と振動数の関係を確認。

{\nu=\displaystyle\frac{c}{\lambda}=\frac{ck}{2\pi}=\frac{c\mathcal{M}}{2L}}

よって、モードを振動数{\nu}で表すと、

{\mathcal{M}(\nu)=\displaystyle\frac{2L}{c}\nu}

だなや。
これを{N}の式に代入すると、

{N=2\times\left\{\displaystyle\frac{1}{8}\times\frac{4}{3}\pi \left(\frac{2L}{c}\nu\right)^{3}\right\}}

{=\displaystyle\frac{\pi}{3}\frac{8L^{3}\nu^{3}}{c^{3}}=\frac{8\pi L^{3}\nu^{3}}{3 c^{3}}}


ここで、生井澤先生小形先生の「量子物理」では、

「これより、体積当たりの{\nu+d\nu\sim\nu}の光の自由度は

{N(\nu)d\nu=L^{-3}\displaystyle\frac{dN}{d\nu}d\nu=8\pi c^{-3}\nu^{2}d\nu}

で与えられる」

と、いきなり(オラにはそう感じるんだ){d\nu}が出てきます。

えっ。
{\nu+d\nu}

どこからでてきたのだ、この微小体積面積みたいな記号は。(振動だから、微小振動ですな。)

そして教科書では、この「光の自由度」というものをもとに輻射強度{I(\nu,T)}を導出する流れになっておるんですね。。。

いっぱいネットで探して、球殻の体積やらblack body in cavityやら(MITのが勉強になった)調べたんだけど・・・
いまいちしっくりきません。

今のところ納得いくのは、

「波には不確定性関係があるので」

というYahoo知恵袋の回答は一番。すごいなヤフー。


ちょっといったんエネルギー密度{u(\nu)}の式にして、エネルギー等分配則をあたえて休憩。

{u=\displaystyle\frac{8\pi \nu^{2} k_{B}T}{c^{2}}}


・・・こんな導出記事じゃ納得いかないぞ!(笑
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
↓応援いただけましたら励みになります(・ω・)ノシ

にほんブログ村 科学ブログ 物理学へ