物理学と荘子
むむ・・・。
天野清「量子力学史」の§19相反補足性の章に荘子の恵子の言があり、
ためしにgoogleしたらこちらさまがヒットしたのだ。
荘子と自然哲論諸事、よくお調べになっておられるのう。
問題の文は、
鏃之疾而有不行不止之時
である。
これは微分を意味しており、百歩位置で放った矢が三秒の時をかけて過ぎるとき、
三秒の何分の何の一点においては矢は静止しているとみなす考えなのである。
「形わかれば止まり、勢いわかれば行く」
この一つ前の段落は鳥(カラスかも)の影の絵のお話で、似たようなことを触れているかしらな。
恵施は、位置がわかれば運動が不明瞭になり、その逆もまたしかりであると言いたいのである。
こちらのブログもヒットしましただ。
簡体字を見るに、大陸の学生さんかな?
胡適は台湾で没した哲学者であります。
尊敬して已まぬ天野先生でありますが、引用のご紹介、「司馬遷」ではなく「司馬彪」の誤りかとおもわれまする。
以上。
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